“ぴあちぇーれ”からのおすすめ絵本

絵本や育児図書の貸し出しを行い、読み聞かせの楽しさを伝えます。
ぞうのエルマー
著者:デビッド・マッキー
出版社:BL出版
ジャングルの奥に、楽しそうに暮らすぞうの群れがありました。ぞうたちはみな同じぞう色ですが、その中でエルマーだけがつぎはぎ、まだらのぞう。体は、きいろ、だいだいいろ、あか、ももいろ、むらさき、あお、みどり、くろ、そして、しろ……と、ぞう色ではありません。みんなを笑わせる主役はいつもエルマー。でもエルマーにとって、自分だけ違っていることは悩みのたねでした。  そこである日、エルマーは「ほかの ぞうと おなじいろに なりたいな」と考えて、こっそり群れを抜け出します。
めっきらもっきら どおん どん
著者:長谷川摂子
出版社:福音館書店
おかしいな、遊ぶともだちが誰もいない。 みんなどこへ行ったのかな。 歩いて来たのは、お宮の前。 かんたは、しゃくだからと大きな声で歌います。 「ちんぷく まんぷく……  ……めっきら もっきら どおんどん」 めちゃくちゃの歌です。すると、どこかからか声がして、かんたがのぞきこんだ途端吸い込まれ、知らない世界の夜の山にたどり着いた! 向こうの方からやってくるのは、見た目も名前もへんてこりんな3人組。“もんもんびゃっこ”に“しっかかもっかか”に“おたからまんちん”。おっかない顔をしているクセに、なんだかひどく子どもっぽい。 ところが……この3人の遊びの素敵な事と言ったら。ふろしきを首に巻けば、どこへでも飛び回ることができ、たくさんの宝の玉の中から不思議な水晶玉をもらい、なわとびをすれば、山をけとばし月までひっかける!かんたは時間を忘れ、夢中で遊び回ります。そのうち疲れ果て3人が寝てしまうと、かんたは心細くなり……。 ちょっと不気味な表紙の雰囲気に「もしかしたら、うちの子には怖い絵本かな」と遠ざけてしまっていたらもったいない! なぜなら、子どもたちが夢中になる世界には、いつだってスリルが隣り合わせにいるのですから。テンポの良い文章と展開であっという間に惹き込まれ、画面を縦に横に自由自在に扱った躍動感あふれる絵の世界に、心が躍りっぱなし。絵本を読み終わり、大人だって、なんだかもうちょっとここに残っていたくなるほど。 でも大丈夫。子どもたちならきっとあの「歌」を覚えてくれるはず。そうすればいつだって、ね。ファンタジーの傑作絵本を体感する喜びを、ぜひ親子で味わってください。
がちゃがちゃ どんどん
著者:元永定正
出版社:福音館書店
耳から聞こえる音を、絵にした絵本です。 がちゃがちゃ、はこんな絵。 どんどん、はこんな絵。 かーん かーん。 ちん ちん。 りん りん。 なるほどーとわかるような、わからないような・・・。 頭をまっさらにして楽しみましょう。
かぶさん とんだ
著者:五味太郎
出版社:福音館書店
かぶさんにつられて、清々しい空への冒険 台所にいた、あかかぶさんとしろかぶさんは、とても天気のいい日、まどから飛びだして空を飛んでいきました。軒下にいた、てるてるぼうずくんもつられて飛びだします。海の上に出ると、たこさんもついてきました。空高くのぼると、かみなりくんもついてきます。もっとのぼると、うちゅうじんさんもついてきて、みんなそろって、どこまでもどこまでも……。いったいどこまでいったのかな?想像がどんどんふくらむ愉快な絵本です。
あっちゃんあがつく
著者:みねよう:原案 さいとうしのぶ:さく
出版社:リーブル
軽快で楽しい「たべものあいうえお」。 最初に登場するのは、 「あっちゃん あがつく あいすくりーむ」。 最初のページを見た途端、思わず声が出ちゃうはず。 「おいしそう」「可愛い」「…でも、やっぱりおいしそう!」 手足のあるアイスクリームさんたちが4人(?)、いい表情をしながら歌って踊っているのです。 カップアイス、棒アイス、もなかアイス… 何だか目に馴染みのあるようなアイスばかり。 子ども達の目が釘付けになっている様子が簡単に思い浮かびます。 隣のうたのページにも“あの”小さくてチョコでくるまれたアイスくんたちが登場しています。 次に「いっちゃん いがつく いちごじゃむ」。 ああ、なんておいしそうないちごジャム、塗られてパンが喜んでいるよ! …なんて、いちいち解説していたら時間がいくらあっても足りません。 だって「あっちゃん」から始まって、「わっちゃん」どころか「ばっちゃん」「ぺっちゃん」、「んっちゃん」まで!? 濁音、半濁音も含めて69音すべてが登場するんです。 ものすごい数のおいしそうで可愛らしい食べ物たちが出てきちゃうんです。 背表紙も分厚いのです。 1ページ1ページそれぞれの絵にストーリー性が見えてきて、 更にお互いにつながっているところもあったりして。 とにかく読み応えがすごい。いくらでも楽しめて、すっごくお得な気分になれる絵本なのです。 子どもがゆっくりと言葉遊びをしている横で、お母さんは思う存分食べ物の絵を堪能できちゃったりもします(笑)。 おいしそうな食べ物を描かれる画家さんを無条件に信頼してしまう…というクセがある私なのですが、 この一冊で当然のごとく、すっかりさいとうしのぶさんの大ファンになってしまいました。
がたん ごとん がたん ごとん
著者:安西水丸
出版社:福音館書店
がたん ごとん がたん ごとん 「のせてくださーい」とミルクの哺乳瓶。 でんしゃは、ちょっぴりうれしそうな顔でミルクをのせてはこびます。 がたん ごとん がたん ごとん そこへ、赤いカップとスプーンが「のせてくださーい」。 がたん ごとん がたん ごとん のせるものが増えていくたびに、でんしゃがますますまじめな(がんばっている?)表情になるのがかわいらしい。 エプロンをした女の子のところまでお客さんをはこびます。 でんしゃの音と「のせてくださーい」の繰り返し。 最後は「しゅうてんでーす みんなおりてください」とでんしゃは行ってしまいますが、読み終わるとすぐ「もういっかい!」(あかちゃんは「ん!」と本をたたいたり)の声がかかり、たいていまた最初から「がたんごとん・・・」とエンドレスで読むはめになる絵本です(笑)。 子どもって、シンプルな繰り返しの絵本、大好きですよね。 よびかけて、こたえがあって。それが繰り返される安心感。 まっさらな心のつぼを刺激されるのかもしれません。
ゆでたまごひめとみーとどろぼーる
著者:苅田澄子
出版社:教育画劇
かわいくって、とびきり美味しそうな「ゆでたまごひめ」が活躍するシリーズ第二弾! お弁当箱のお城に住む麗しきゆでたまごひめ。 今日も黒髪をなびかせ、お着物を振り乱し、我さきにと 「ハムサンドおうじ」や「サンドイッチきょうだい」と元気に遊んでいます。 ところが、そんな平和な様子を盗み見しながら 悪巧みしているまんまるの三人の頭たち。その名も「みーとどろぼーる」! ミートボールの泥棒三人組です。 自慢の「スパなげ」で、スパゲッティの先にフォークをくくりつけて 「スパなげー えいっ」あっという間にお城に忍び込みお宝をゲットしてしまうのです。 それだから、お城の中はてんやわんやの大騒ぎ! お城で一番の力持ち「おにぎりたろう」が、小さな梅干の兵隊「うめぼしまる」たちを 召集してみーとどろぼーるを追いかけようとした矢先です。 「わらわも いく!」お転婆ゆでたまごひめはころころぽーんと飛び出しました。 引き止める家来たち。それでもころころ ころころ ころころろん。 一人で、みーとどろぼーるの隠れ家に潜入してしまうのです。 ところが、勢いあまって忍び込んだ場所がまずかった。 ゆでたまごひめは、ころころころがってミートボールのたれへばっちゃーん! でてきた茶色の大きなゆでたまごひめをみーとどろぼーるたちは、仲間だと勘違いして・・・。 毎回、好奇心旺盛、無鉄砲でキュートなゆでたまごひめが大活躍する愉快な物語。 登場するのはすべて美味しそうなお弁当の中身なのですが、 「ゆでたまごひめ」シリーズに登場する悪者たちはみんなどこか憎めなくてかわいいのです。 今回のみーとどろぼーるたちもきっと悪気はなかったのかな? 前作同様、ユーモアたっぷりの物語を世に送り出している苅田澄子さんと 和風テイストの色彩と筆のタッチがたまならく素敵な山村浩二さんがタッグを組んでいます。 先の読めないジェットコースターのような展開にもう夢中でページをめくってしまう絵本です。 これまで以上にお弁当が愛おしくなっちゃうかも。
おべんとう
著者:小西英子
出版社:福音館書店
お弁当箱用意して、さあて何から入れようか? 最初は炊きたてのごはん。あつあつミートボールにふんわり卵焼き。おかずが次々詰められて、おいしいお弁当のできあがり!
スプーンさん
著者:中川ひろたか
出版社:ブロンズ新社
スプーンさん とことこ スプーンさん ぴょん ぴょん ぴょーん…… チャーミングなスプーンさんが、ページをめくるたびに大冒険。
はーい!
著者:みやにしたつや
出版社:アリス館
「にゃん にゃん ねこさんですか?」 「わんわん いぬさんですか?」 そんなふうに聞かれたらどうする? もちろん、元気よく。 「はーい!」 手をあげて元気にお返事するよね。 あれ、いぬさんはお耳をあげてお返事しているね。 じゃあ、かにさんは?ぞうさんは?おばけさんは!? つぎつぎみんなが登場して、色んなところを使って元気に… 「はーい!」 あーびっくりした。 めくって楽しいたて開き絵本。一緒に声を出せば元気が出る出る呼びかけ絵本。 更に両手いっぱいに使って答えれば大盛り上がり! 「はーい!」という言葉だけで、宮西達也さんが作っちゃったこの絵本 小さな子から大きな子まで、この言葉一つでコミュニケーションがとれちゃうなんて素敵。 とびっきり明るくてしあわせな気持ちになれますね。 大人気絵本『はーい!』が拡大版になって登場です。