2歳になって「いや!いや!」が多くなり反抗的な行動に出られて困ることがめっきり多くなりました。そんなときはどうしたらいいですか?
確かにこの年齢、「いや!」という言葉が大好きです。今まで親の言うとおりにしていた子が自分の考えを主張することを覚えてきたので、それが大人からみて反抗的に見えるのです。 2歳頃から始まるこの現象を第一反抗期といいますが、この時期に反抗しない子は、問題を抱えた思春期・青年期を迎えることもあるといわれているくらいですので、むしろ反抗期はあって当たり前と考える方が正しいのではないでしょうか。 たとえば、自分の思うようにならないときに、人前で道路に寝ころんで自分の思いを通そうとしたり、自分がもっているおもちゃを投げたり、身近なものを叩いたり蹴ったりキーキー奇声を発して足をバタつかせるなどのかんしゃくを起こすと、ちょっとやそっとでは機嫌が元には戻らないことが多くなります。色々紛らわせる言葉をかけても、頑固にこだわって機嫌が直らない場合もあります。あまりに長い間治まらない時は「じっと抱きしめてあげると落ち着くことが多い」といわれています。 こんなにだだをこねてばかりで、一体この先どうなるのだろうかと大人の物差しではかり、つい感情的になって子どもを怒ったり叩いたりすることも多く、お悩みになられていると思います。しかし、2歳児はさまざまな行動の基準を身に付け始めたばかりなのでワガママと見える行動に対しても、まだまだ親が気長に対応していくしかないと考えると楽になると思います。
好き嫌いが激しくて好きなものしか食べない。
幼児期になると食事に対する個人差が出てきます。好き嫌いは誰にでもあるものです。好き嫌いがすべて偏食とはいえません。にんじんは嫌いだがほうれんそうなら食べる、肉は嫌いだけど魚や卵は食べるというように、代替品があるのなら無理をさせることはありません。しかし、好むものが数品のみでは栄養に偏りが出ます。一般的に幼児期は、軟らかいものや甘味のあるものを好み、硬い物や匂いの強い物は好みません。偏食の原因が何なのか、親と子の両方から考えましょう。子どもの好むものばかり与えていなかったか、間食は多くないか、食べさせよう、食べてほしいと無理強いはなかったか、量や質にこだわるあまりに、食事がこどもにとって重苦しい嫌な時間になってはいないでしょうか。昼間、戸外で思いっきり遊ばせ、空腹感を体験させることも大切です。
「抱きぐせがつく」と言われ、抱っこしていいのか迷っています。
どんな時に抱っこしていますか?泣いてる時、遊んでほしそうな時・・・。子どもは抱っこされるとパパ・ママのぬくもりを感じて安心します。又、子どもと仲良くするコミュニケーションの一つです。一般的に生後3~4ヶ月まで抱きぐせはつかないともいわれています。抱っこする時は子どもの目や気持ちをみながらやさしく話しかけたり、からだにふれてあげましょう。忙しくてすぐに抱っこができない時は「待っててね、ママ忙しいから」と声をかけ、「おりこうさんに待っていたね!」としっかり抱っこしてあげてくださいね。
赤ちゃんとどうやって遊んだらいいかわかりません
【乳児前期】赤ちゃんとのスキンシップを大切にしましょう。「かわいいね」「大好きよ」という気持ちを込めて、赤ちゃんの手、足、ほっぺ、おへそ・・・いろいろなところに優しく触れたりキスしてみましょう。また、赤ちゃんの手をとって、お父さんやお母さんの頬や口元などを触れさせましょう。目をあわせ、話しかけながら遊んでください。 【乳児後期】お父さんやお母さんのおひざの上でバランス遊びをやってみましょう。背中を支え、動きに合った歌を歌いながら、左右にゆっくり揺れたり(ゆらゆらボート)、両手をつないで、前後にゆっくり揺れたり(ギッコンバッタン)してみましょう。はいはいをするのであれば、赤ちゃんの前で呼んであげてください。たどりついたら抱きしめてあげるのも忘れずに。
子どもとどうやって遊んだらいいかわかりません。
【1~3歳】 自然と遊ぶ:公園や庭で出会う虫や小動物を、子どもと一緒にじっと観察してみましょう。子どもたちの気づかないことを声に出して言ってあげると、観察力が育ちます。学問的なことを教えるのは逆効果です。また、子どもは、水たまりやどろんこなどのグチャグチャヌルヌルが大好きです。必ずそばでみてあげてください。 全身くすぐりっこ:「いくよ、いくよ」と構えて期待感を高め、頭の先から足の裏まで、ダイナミックに全身をくすぐりましょう。「くすぐる人」「くすぐられる人」の役を交代して遊ぶと、相互関係のある遊びへと発展します。 パパやママのお手伝い:いろいろな物を運ぶのが楽しい時期です。子どものサイズにあったかごやトレーを用意し、ちょっと重たいもの、そっと運ばなくてはならないもの・・・いろいろ運ばせてみましょう。運んだあとは「ありがとう」の一言を忘れずに。
どんな時に粉ミルクにしたらいいですか?
母乳が出ないときは、育児用粉乳を使ったミルクを与えましょう。母乳を与えるのと同じように、必ず抱いて顔をのぞき込み、話しかけたりしながら、落ち着いて飲ませましょう。その際、空気を飲み込まないよう、哺乳瓶の底を少し持ち上げ、乳首の中がいつもミルクで満たされているようにしてください。ミルクは栄養素を与えるだけが目的ではないので、一人で飲ませるのはやめましょう。飲み終わったら、げっぷをさせるのも忘れずに。
離乳食を食べない。
今までミルクだけだった味からいろんな味が口の中に入ってきます。初めての経験をする赤ちゃんの気持ちに添って、ゆっくり楽しみながらすすめていきましょう。なかなか食べないことに焦ったり、せっかく作ったのにと押しつけになったりすると、赤ちゃんは食事への意欲をなくし、口をつぐんでしまいます。日を改めたり、調理形態を見直して根気よく挑戦していきましょう。
歯磨きはいつからはじめたらいいですか?どうやったらいいですか?
【0~1歳】清潔なガーゼやコットンを水でぬらして、指に巻きつけて優しく汚れをふきとってください。また歯磨きへのステップとして、歯ブラシをおもちゃがわりに与えてしゃぶらせるのもいいでしょう。赤ちゃんは大人のすることをじっとみているので、お父さんやお母さんが赤ちゃんの前で歯磨きをしてみせるのも効果的です。上下の前歯が生えそろう頃から寝かせ磨きを始めますが、嫌がるときは無理強いせずに。毎日続けて習慣をつけることが大切です。歯を磨くときは、ペンを持つような持ち方で軽く持ち、歯の面にまっすぐあてて小さく横磨きをしてください。 【1~3歳】 歯磨き:2~3歳になると、歯磨きを自分でしたがるようになります。まずは、子ども自身に磨かせ、お父さんやお母さんは子どもと同じ高さで歯磨きをし、動かし方をまねさせましょう。上手にできたらほめてあげるのも忘れずに。3歳ごろになると、ある程度は上手に歯ブラシを動かせるようになりますが、歯垢は完全に落とせていません。ひざに寝かせるか立たせて子どものうしろから口の中をのぞきこむようにして、お父さんやお母さんが点検と磨きなおしをしてあげましょう。特に、かみ合わせの部分や奥歯は丁寧に磨きなおしましょう。年齢がすすんだら、点検をしたあとで、子ども自身に磨きなおしをさせましょう。 ぶくぶくうがい:初めは口を閉じてほっぺたをふくらませ空気だけでぶくぶくさせてみましょう。慣れてきたら、少しずつ水を含ませて練習させましょう。歯磨きの代わりにはなりませんが、歯についている食べかすをとり、口の中の酸性度を元に戻すのに役立ちます。
ほめ方&叱り方のコツを教えてください。
【ほめ方のポイント】本人が頑張ったり、我慢できるようになったなど、新しい変化に注目してください。「上手にできたね」「頑張ったね」とその場で声に出してほめてあげることが大切です。また、「ごはんができるまでおとなしく待ってくれたら、一緒にご本を読もうね。」というように、子どもが好きなことや喜ぶことをしてあげましょう。 【叱り方のポイント】ここで叱っていいのか悪いのか迷うことがありますが、良いことと悪いことの区別は教えることが大切です。感情にまかせて叱る前に、「子どもはどんな風に感じるだろうか」「子どもはどう受け止めるだろうか」叱られる子どもの立場にもなって考えましょう。子どもの心や体を傷つけるような叱り方は効果がないばかりか、児童虐待につながる可能性もあります。一つ叱ったら三つほめるぐらいのバランスを心がけましょう。
トイレットトレーニングのポイントを教えてください。
子どもの生理機能の発達にそって行うことが大切です。おもらしを厳しくしかるとかえって何度もトイレに行くようになるので、タイミングをみて「おしっこは?」と聞いてみましょう。排便の後始末は難しいので、一度拭かせてさらに親がやってあげましょう。子どもが便意を伝えたら、面倒くさがらずに一緒に行ってあげましょう。  排泄の自立の目安としては、尿意を予告するのが1歳6ヶ月~2歳ごろ、便意を予告するのが2歳6ヶ月~3歳ごろ、自分で排尿・排便ができるようになるのが3歳6ヶ月~4歳、自分で排泄の後始末ができるようになるのが4歳~5歳です。ただし、あくまで目安ですのであせらずに。おむつは「はずす」ものではなく「はずれる」ものなのですから。