子どもの食事に関するしつけはどのようにしたらよいでしょうか?
食事マナーは幼児期から食育が大切です。1歳児によく見られる光景ですが、スプーンやフォークがうまく使えず食べ散らかして、途中から手づかみになってしまいます。この時期は食事マナーを身につけるより子どもの食事をしようとする意欲を大事にし、叱らず、辛抱強く見守ってあげましょう。手づかみをしやすいメニューにして子どもの食べようとする気持ちを育てていきましょう。手づかみは3歳以降になると減ってきます。大切な発達のステップだととらえ、おおらかな気持ちで受け止めてあげましょう。食べ物で遊ぶ、食べ散らかす、ウロウロしながら食べる等は子どもにわかる言葉でなぜそうしてはいけないのかの理由を伝えることが大切です。また、食育は言葉で教えるだけではなく、親の行動を模傚させて身につけさせるほうが得策です。
朝・夕 日中の寒暖差がでてきました。子どもの体調管理はどのようにしてあげるのがよいですか?
赤ちゃんは体温調整が未熟です。寒くなったり、日中に残暑が厳しく、子どもの体調が崩れやすくなり心配な季節になってきました。室温と湿度の関係、室内と室外の温度差が大きい、大人の都合での温度調整をするなど子どもの体調を崩す原因です。目安の室温は25~26℃、湿度は50~60%です。空気が乾燥しやすい冬場の暖房器具を使用するときは加湿などの利用が大切です。衣類・寝具調整、部屋の定期的な換気はとても重要です。
2歳になって「いや!いや!」が多くなり反抗的な行動に出られて困ることがめっきり多くなりました。そんなときはどうしたらいいですか?
確かにこの年齢、「いや!」という言葉が大好きです。今まで親の言うとおりにしていた子が自分の考えを主張することを覚えてきたので、それが大人からみて反抗的に見えるのです。 2歳頃から始まるこの現象を第一反抗期といいますが、この時期に反抗しない子は、問題を抱えた思春期・青年期を迎えることもあるといわれているくらいですので、むしろ反抗期はあって当たり前と考える方が正しいのではないでしょうか。 たとえば、自分の思うようにならないときに、人前で道路に寝ころんで自分の思いを通そうとしたり、自分がもっているおもちゃを投げたり、身近なものを叩いたり蹴ったりキーキー奇声を発して足をバタつかせるなどのかんしゃくを起こすと、ちょっとやそっとでは機嫌が元には戻らないことが多くなります。色々紛らわせる言葉をかけても、頑固にこだわって機嫌が直らない場合もあります。あまりに長い間治まらない時は「じっと抱きしめてあげると落ち着くことが多い」といわれています。 こんなにだだをこねてばかりで、一体この先どうなるのだろうかと大人の物差しではかり、つい感情的になって子どもを怒ったり叩いたりすることも多く、お悩みになられていると思います。しかし、2歳児はさまざまな行動の基準を身に付け始めたばかりなのでワガママと見える行動に対しても、まだまだ親が気長に対応していくしかないと考えると楽になると思います。
好き嫌いが激しくて好きなものしか食べない。
幼児期になると食事に対する個人差が出てきます。好き嫌いは誰にでもあるものです。好き嫌いがすべて偏食とはいえません。にんじんは嫌いだがほうれんそうなら食べる、肉は嫌いだけど魚や卵は食べるというように、代替品があるのなら無理をさせることはありません。しかし、好むものが数品のみでは栄養に偏りが出ます。一般的に幼児期は、軟らかいものや甘味のあるものを好み、硬い物や匂いの強い物は好みません。偏食の原因が何なのか、親と子の両方から考えましょう。子どもの好むものばかり与えていなかったか、間食は多くないか、食べさせよう、食べてほしいと無理強いはなかったか、量や質にこだわるあまりに、食事がこどもにとって重苦しい嫌な時間になってはいないでしょうか。昼間、戸外で思いっきり遊ばせ、空腹感を体験させることも大切です。
「抱きぐせがつく」と言われ、抱っこしていいのか迷っています。
どんな時に抱っこしていますか?泣いてる時、遊んでほしそうな時・・・。子どもは抱っこされるとパパ・ママのぬくもりを感じて安心します。又、子どもと仲良くするコミュニケーションの一つです。一般的に生後3~4ヶ月まで抱きぐせはつかないともいわれています。抱っこする時は子どもの目や気持ちをみながらやさしく話しかけたり、からだにふれてあげましょう。忙しくてすぐに抱っこができない時は「待っててね、ママ忙しいから」と声をかけ、「おりこうさんに待っていたね!」としっかり抱っこしてあげてくださいね。
夜泣きがひどく、どうしても泣き止まない、親が精神的にきついです。日中は機嫌よく遊んでいて、お乳もたっぷり飲んでいるのに原因も見当たらないのに、毎晩決まって泣き出します。
夜泣きは生後3~4か月過ぎるころから始まります。1歳6か月を過ぎるころになると悩ます夜泣きはほとんどなくなります。夜寝るときに、軽く背中をさすったり、子守歌を聞かせたりして安心感をもたせ、それでも寝付かないときは抱っこしてあげましょう。日中に活動的な遊びをさせましょう。思い当たる原因を取り除いても続くようならそっと見守って遊ばせておく方法もあります。
成長しているのにおねしょが治らないのはどう対処すればいいですか?
あせらない  おこらない  起こさない   ●あせらない おねしょするのはあなたのお子さんだけではありません。5歳では7~8人に1人、10歳でも20~30人に1人はおねしょします。大きくなるにつれて自然に治ります。 ●怒らない おねしょした子は、心の中では「しまった」と思っています。そのうえにおこられては本人の不安が増すばかりです。みんなが自分を見守ってくれているんだという「安心感」が大切です。 ●起こさない 発育ざかりの子どもは深い睡眠をとっているのが普通で、その深い睡眠こそが排尿機能だけではなく、全身の成長に欠かせません。夜中に起こしておしっこさせるのはあまりいいことではありません。困ったときには主治医にアドバイスをもらいましょう。
病気のときの入浴はできますか?
熱が高くてつらそうなときは、入浴は避けましょう。熱が一時下がったときに、汗をさっと流してあげると気持ちがよいです。咳や鼻水が出ていても、顔色がよく食欲や元気もある場合は咳や鼻水が出ていてもお風呂はかまいません。咳や鼻水が続くからと何日もお風呂に入らないのは、垢がたまり皮膚呼吸によくありません。新陳代謝を刺激したり、寝つきをよくする効果がありますから、なるべく入れてあげましょう。少しの熱ならば二次感染をおこさないためには入浴はよいです。
離乳食を食べない。
今までミルクだけだった味からいろんな味が口の中に入ってきます。初めての経験をする赤ちゃんの気持ちに添って、ゆっくり楽しみながらすすめていきましょう。なかなか食べないことに焦ったり、せっかく作ったのにと押しつけになったりすると、赤ちゃんは食事への意欲をなくし、口をつぐんでしまいます。日を改めたり、調理形態を見直して根気よく挑戦していきましょう。
歯磨きはいつからはじめたらいいですか?どうやったらいいですか?
【0~1歳】清潔なガーゼやコットンを水でぬらして、指に巻きつけて優しく汚れをふきとってください。また歯磨きへのステップとして、歯ブラシをおもちゃがわりに与えてしゃぶらせるのもいいでしょう。赤ちゃんは大人のすることをじっとみているので、お父さんやお母さんが赤ちゃんの前で歯磨きをしてみせるのも効果的です。上下の前歯が生えそろう頃から寝かせ磨きを始めますが、嫌がるときは無理強いせずに。毎日続けて習慣をつけることが大切です。歯を磨くときは、ペンを持つような持ち方で軽く持ち、歯の面にまっすぐあてて小さく横磨きをしてください。 【1~3歳】 歯磨き:2~3歳になると、歯磨きを自分でしたがるようになります。まずは、子ども自身に磨かせ、お父さんやお母さんは子どもと同じ高さで歯磨きをし、動かし方をまねさせましょう。上手にできたらほめてあげるのも忘れずに。3歳ごろになると、ある程度は上手に歯ブラシを動かせるようになりますが、歯垢は完全に落とせていません。ひざに寝かせるか立たせて子どものうしろから口の中をのぞきこむようにして、お父さんやお母さんが点検と磨きなおしをしてあげましょう。特に、かみ合わせの部分や奥歯は丁寧に磨きなおしましょう。年齢がすすんだら、点検をしたあとで、子ども自身に磨きなおしをさせましょう。 ぶくぶくうがい:初めは口を閉じてほっぺたをふくらませ空気だけでぶくぶくさせてみましょう。慣れてきたら、少しずつ水を含ませて練習させましょう。歯磨きの代わりにはなりませんが、歯についている食べかすをとり、口の中の酸性度を元に戻すのに役立ちます。