“ぴあちぇーれ”からのおすすめ絵本
絵本や育児図書の貸し出しを行い、読み聞かせの楽しさを伝えます。パンダのおさじとふりかけパンダ
出版社:ポプラ社
食べものの好き嫌いが多いぱこちゃん。ある日、スーパーでもらった「ふりかけパンダ」をごはんにかけると、もこ、もこ、もこ……ぽんっ! 小さなパンダの「おさじ」があらわれました。ふりかけを料理にかけて、おさじが教えた呪文を唱えると、いつもの料理がパンダ料理に大変身! でも、守らないといけない約束があって――。
パンダのおさじが、ハッピーと不思議なパンダ道具をお届け!
注目の絵本作家・柴田ケイコが描く、大人気絵本シリーズ第2作。
パンダのおさじとフライパンダ
出版社:ポプラ社
ちっぽけな料理店「レストランクー」の料理人はくまのクーさん。クーさんは、最近料理をつくるのが面白くなくてためいきばかり。だからレストランにも人が来ません。そんなある日、新しいフライパンを買いに市場へ行くと、怪しいパンダ道具屋さんに話しかけられます。
「おまえさんに このフライパンを さしあげよう」
そう言って、差し出されたのが「フライパンダ」。ふたをあけてみると、そこにいたのは、小さなパンダのおさじくん! おさじくんは、クーさんに料理のコツだというへんてこな呪文を伝授します。
「アポパイ ポコパイ パンパンパンパンダッチュの ポー」
そうしてふたを開けてみると!? この不思議なフライパンのおかげでレストランは大繁盛。でも、フライパンダには一つだけ守らないといけない約束があったのです……。
「パンどろぼう」シリーズで大人気、柴田ケイコさんが手がけるちょっぴり不思議でハッピーなパンダ料理絵本。小さいけれど存在感抜群のキャラクター、おさじくんから目が離せません。おさじくんが伝えたかったことは、なんだったのでしょう。とにかく、やっぱり料理は楽しくつくらないとね!
パンどろぼうとりんごかめん
出版社:角川書店単行本
にわとり一家がいとなむコッコ農園へ、パンをとどけにやってきたパンどろぼう。
なにものかに農園があらされていることを知り、みまわりにでかけます。
「あ! のうえんを あらしているのは おまえたちだな!」
「うまそうなパンが あらわれたブヒ」「たべてやるブホ」
ピンチにおちいったパンどろぼう。そこに登場したのは―――?
最強にして最弱! たよれる(?)ニューヒロイン、参上!
パンどろぼうとほっかほっカー
出版社:角川書店単行本
もりのパンやは今日も大盛況。せっせとはたらくパンどろぼうのもとへ、やぎのおばあさんが訪ねてきます。
「やまのむこうにすむ まごのたんじょうびに
ほかほかの メロンパンを プレゼントしたくてメェ」
届けてほしいという頼みを聞いたパンどろぼうは、焼きたてのメロンパンを持って、はりきって出発します。ところが、あまりにも道のりが遠く、息はきれぎれ、足はへとへと、メロンパンも冷めてパサパサに。その時、横を通りすぎていったのは……!?
大人気「パンどろぼう」シリーズ、第5弾! 「世界中のおいしいパンを探しもとめるおおどろぼう」とうたわれるパンどろぼうは、すっかり立派で熱心なパン職人となっています。登場するのは、こぶたさんがつくってくれた夢のような車、「ほっかほっカー」。目的は、どんなに遠い場所に住むお客さんにも、ほかほかのパンを届けること。その思いをこぶたさんに伝える時の、パンどろぼうの熱い表情と言ったら……なんだか感動すらしてしまうのです。
みどころは、なんといってもこだわりの「ほっかほっカー」。どこまでも走れるエンジン、2段式の窯を積み、お客さんの目の前で生地をこね。さあ、ほかほかのパンとほかほかの思いをのせて、「ほっかほっカー」が走り出します!
パンどろぼうおにぎりぼうやのたびだち
出版社:角川書店単行本
待ってましたの最新作! 「パンどろぼう」、それは世界中のおいしいパンを探しもとめる大どろぼう……のはずなのに。どう見てもこの子の姿は「おにぎり」です。いったい何者なのでしょう。
物語の舞台は、おにぎり一家の営むおにぎり屋さん。今日も店頭には、おいしそうなおにぎりがずらりと並んでいます。もちろん、おにぎり一家の食卓も毎日おにぎりばかり。
「もう おにぎりは たくさんだ!」
そう言って、家を飛び出したのはおにぎりぼうや。カラスにおそわれそうになり、転がりおちていったその先で出会ったのは、旅人のおじさん。お腹がすいてフラフラになっていたおにぎりぼうやに、見知らぬ食べものをすすめます。その食べものとは……。
シリーズ第4弾にして、まさかの展開を繰り広げるこの絵本。内容はもちろん読んでのお楽しみ。でも、お話の中で登場する対決シーンはきっと語り継がれていくにちがいありません。だって、あまりにも美味しそうで……耐えられないのです。
自分で決めた道を進むのは、覚悟がいるもの。「パンどろぼう」を語る上で、絶対に欠かせない物語。皆さん、心して楽しんでくださいね!
どーこだどこだ
出版社:童心社
きれいな緑一色の画面に歩き出す可愛いひよこのピーちゃん。黄金色に輝くようなふわふわの毛を持つピーちゃんを、足跡をたどりながら探していくかくれんぼ絵本です。
この絵本の魅力はなんといってもこの美しい色彩ではないでしょうか。ピーちゃんがとってもふわふわの柔らかいイメージとして伝わってきますし、野イチゴの赤もとても印象的にきらきらとおいしそうに目に飛び込んできます。
赤ちゃんの絵本というと、単純でわかりやすい展開、色や形がはっきりしていて認識のしやすいもの、という定石があったりしますが、この絵本を見ていてその意味することの一面が解った気がしました。大人の私が見ていても、生き生きとした自然の色が目に飛び込んできた時にはっとさせられ、繊細で優しいその姿に見入ってしまっていたのです。赤ちゃんと一緒に絵本を読むということは、理屈よりもこの感動が大事なのでは。
ゆっくりゆっくりページをめくり、語りかけながら親子で一緒に優しい時間が過ごせそうな予感です。
なーんだなんだ
出版社:童心社
「なーんだ なんだ
くろいの なんだ?」
んん? 赤い背景に白い地面。
そこに真っ黒な丸い形が転がっている?
「なーんだ なんだ
くろいのふたつ」
今度はふたつになった!
さらに続きますよ。
歌うような言葉に乗って、少しずつ少しずつ、
ゆっくりと白と黒の何かが登場してきます。
目がふたつに、はなひとつ。
ああ、この大きな可愛い動物は、パンダさんだ!
これは楽しい楽しいあかちゃん絵本。
だって考えてみてください。
まるまる1冊絵本を使って、時間をたっぷり使って。
大好きなパンダさんに会えるのです。
何度も何度も会えるのです。
覚えれば覚えるほど、嬉しいのかもしれませんよね。
ほら、今日もまた。
「パンダさん、こんにちは」
もうじきたべられるぼく
出版社:中央公論新社
号泣必至。
ぼくはお母さんと会えるのか――
TikTokの読み聞かせ動画が300万回再生された泣ける話、待望の書籍化。
「たべられること」を受け入れたぼくが、さいごにしたかったこととは。
食育にもおすすめの1冊です。
かみなりどんがやってきた
出版社:世界文化社
人気作家・中川ひろたか氏とあおきひろえ氏による、ユーモアたっぷりのお話絵本
巻末には、楽譜と手遊びが付いています。
いろいろバス
出版社:大日本図書
「うわあ、きれい!!」「すごい!」
絵本をめくって2ページ目、思わず叫んでしまったのはこの言葉。
だって、赤いバスから降りてきたのは、ごろごろ大きな真っ赤なトマト。
驚いている間もなく、今度乗車するのはやっぱり赤い、にゅるりとタコ。
そのビジュアルのインパクトはすごいのです。
ユーモラスなのに、なんだかすごくおしゃれ。惹きつけられます。
「いろいろバス」っていうし、表紙のバスもすごくカッコイイから、
てっきり乗り物好きの子のためのマニアックな内容(それも好きだけど)かと思ったら、
びっくりの連続!
黄色のバスから降りてきたものはふんわり美味しそうな“あれ”…!?
緑のバスから降りてきたのは伝説の“あの方”で、乗っていったのはゆっさり大きな緑の…。
黒いバスからは想像をはるかに超えたスケールの大きさの彼、乗っていったのは想像もつかないもので…。
ページをめくるたびに意表をつかれすぎて、笑わずにはいられません。
やがてたくさんの乗客を乗せたバスが帰ってきて、間もなく終点!
赤、黄色、緑、黒、ピンク、白、茶色のバスから一斉に降りてくる場面は圧巻です。
気になっていた運転手さんも姿を見せてくれますよ。
今回も、やっぱりtupera tuperaさんには完敗です。
色が大好きになりそうな絵本です。