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- 身長・体重があまり伸びていません。発達上問題はないですか?
- 生後7~8か月過ぎたあたりから、それまでぐんぐん増えていた身長や体重のペースがゆるやかになってくるのは自然のことで心配いりません。母子健康手帳の身体発育曲線を見ても、カーブがなだらかになっていますね。カーブがこの帯の中にあれば心配いりません。少しくらいカーブの上限や下限からはみ出していても、その子なりのペースで大きくなっていれば大丈夫です。
- しょっちゅうかぜをひき、熱を出します。虚弱体質なの?
- かぜの原因となるウイルスは400種類以上あります。子どもがしょっちゅうかぜをひいているのは、これらの免疫が少ないため。体が弱いせいではないので安心してください。
熱を出すのも「虚弱体質」だからではなく、「体がウイルスと闘っている」から。
ウイルスは37度くらいの体温でもっとも活発に活動する性質を持っているので、体内に入ると脳が体温を上げる指令を出して、ウイルスを活動しにくい状態にしているのです。また、子どもは鼻や喉の粘膜が敏感なので、ほこりや冷たい空気に反応してくしゃみや咳、鼻水がでることもあります。これらの症状がでてもかぜとは限りません。元気で機嫌がよく、食欲があれば心配しなくってよいでしょう。
- 便秘のたびに浣腸を使ってもクセになりませんか?(1歳6ヶ月)
- 子どもの排便ペースは個人差があり、毎日便が出なくっても必ずしも便秘というわけではありません。
しかし、かたい便が週に2~3回程度しか出ないような場合は、明らかに便秘といっていいでしょう。
このようなときは、直腸にたまった便を出してしまうことが一番。排便のリズムが整うまで毎日浣腸を使ってもクセになることはありません。
プルーンや果汁、イモ類や海藻類といった食物繊維の多い食品を食べさせたり、おへそを中心に 「の」の字を書くようにマッサージするなど薬に頼らずやわらかい便が出るよう、いろいろ工夫をして
あげてください。便のひどいときは医師に相談し座薬や飲み薬を処方してもらってください。
- 少しの間でもじっとしていられません。多動ではないか心配です。(2歳~)
- 落ち着きがないのは、この時期の子どもによくあることで、病的なものではないことがほとんどです。運動機能や精神面で発育・発達してきた子どもにとって、周りは興味のあるものばかり。ときには親の手をふりほどき、自分の足で歩いて行って、見て、触れて確かめたいのです。
親は大変ですが、危なくない範囲でゆったり見守ってください。
あまり落ち着きがないときや、興奮して大きな声をだすようなときはギュッと抱きしめて気持ちをしずめてあげるとよいでしょう。
どうしても気になるときは医師に相談もよいでしょう。
- 子どもの食事に関するしつけはどのようにしたらよいでしょうか?
- 食事マナーは幼児期から食育が大切です。1歳児によく見られる光景ですが、スプーンやフォークがうまく使えず食べ散らかして、途中から手づかみになってしまいます。この時期は食事マナーを身につけるより子どもの食事をしようとする意欲を大事にし、叱らず、辛抱強く見守ってあげましょう。手づかみをしやすいメニューにして子どもの食べようとする気持ちを育てていきましょう。手づかみは3歳以降になると減ってきます。大切な発達のステップだととらえ、おおらかな気持ちで受け止めてあげましょう。食べ物で遊ぶ、食べ散らかす、ウロウロしながら食べる等は子どもにわかる言葉でなぜそうしてはいけないのかの理由を伝えることが大切です。また、食育は言葉で教えるだけではなく、親の行動を模傚させて身につけさせるほうが得策です。
- 朝・夕 日中の寒暖差がでてきました。子どもの体調管理はどのようにしてあげるのがよいですか?
- 赤ちゃんは体温調整が未熟です。寒くなったり、日中に残暑が厳しく、子どもの体調が崩れやすくなり心配な季節になってきました。室温と湿度の関係、室内と室外の温度差が大きい、大人の都合での温度調整をするなど子どもの体調を崩す原因です。目安の室温は25~26℃、湿度は50~60%です。空気が乾燥しやすい冬場の暖房器具を使用するときは加湿などの利用が大切です。衣類・寝具調整、部屋の定期的な換気はとても重要です。
- 2歳になって「いや!いや!」が多くなり反抗的な行動に出られて困ることがめっきり多くなりました。そんなときはどうしたらいいですか?
- 確かにこの年齢、「いや!」という言葉が大好きです。今まで親の言うとおりにしていた子が自分の考えを主張することを覚えてきたので、それが大人からみて反抗的に見えるのです。
2歳頃から始まるこの現象を第一反抗期といいますが、この時期に反抗しない子は、問題を抱えた思春期・青年期を迎えることもあるといわれているくらいですので、むしろ反抗期はあって当たり前と考える方が正しいのではないでしょうか。
たとえば、自分の思うようにならないときに、人前で道路に寝ころんで自分の思いを通そうとしたり、自分がもっているおもちゃを投げたり、身近なものを叩いたり蹴ったりキーキー奇声を発して足をバタつかせるなどのかんしゃくを起こすと、ちょっとやそっとでは機嫌が元には戻らないことが多くなります。色々紛らわせる言葉をかけても、頑固にこだわって機嫌が直らない場合もあります。あまりに長い間治まらない時は「じっと抱きしめてあげると落ち着くことが多い」といわれています。
こんなにだだをこねてばかりで、一体この先どうなるのだろうかと大人の物差しではかり、つい感情的になって子どもを怒ったり叩いたりすることも多く、お悩みになられていると思います。しかし、2歳児はさまざまな行動の基準を身に付け始めたばかりなのでワガママと見える行動に対しても、まだまだ親が気長に対応していくしかないと考えると楽になると思います。
- 「抱きぐせがつく」と言われ、抱っこしていいのか迷っています。
- どんな時に抱っこしていますか?泣いてる時、遊んでほしそうな時・・・。子どもは抱っこされるとパパ・ママのぬくもりを感じて安心します。又、子どもと仲良くするコミュニケーションの一つです。一般的に生後3~4ヶ月まで抱きぐせはつかないともいわれています。抱っこする時は子どもの目や気持ちをみながらやさしく話しかけたり、からだにふれてあげましょう。忙しくてすぐに抱っこができない時は「待っててね、ママ忙しいから」と声をかけ、「おりこうさんに待っていたね!」としっかり抱っこしてあげてくださいね。
- 夜泣きがひどく、どうしても泣き止まない、親が精神的にきついです。日中は機嫌よく遊んでいて、お乳もたっぷり飲んでいるのに原因も見当たらないのに、毎晩決まって泣き出します。
- 夜泣きは生後3~4か月過ぎるころから始まります。1歳6か月を過ぎるころになると悩ます夜泣きはほとんどなくなります。夜寝るときに、軽く背中をさすったり、子守歌を聞かせたりして安心感をもたせ、それでも寝付かないときは抱っこしてあげましょう。日中に活動的な遊びをさせましょう。思い当たる原因を取り除いても続くようならそっと見守って遊ばせておく方法もあります。
- 病気のときの入浴はできますか?
- 熱が高くてつらそうなときは、入浴は避けましょう。熱が一時下がったときに、汗をさっと流してあげると気持ちがよいです。咳や鼻水が出ていても、顔色がよく食欲や元気もある場合は咳や鼻水が出ていてもお風呂はかまいません。咳や鼻水が続くからと何日もお風呂に入らないのは、垢がたまり皮膚呼吸によくありません。新陳代謝を刺激したり、寝つきをよくする効果がありますから、なるべく入れてあげましょう。少しの熱ならば二次感染をおこさないためには入浴はよいです。